| ●私鉄高退協たより |
脱原発社会をめざそう 9・15高齢者集会 炎天下の銀座デモ |
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| 退職者連合は2011年9月15日、日比谷公会堂で高齢者集会を開いた。始めに3月11日の大震災・大津浪で犠牲になった人々への黙祷を捧げた。参加者は満席の2千人、私鉄高退協からは約70人の参加だった。 来賓は、古賀伸明連合会長、厚労省・津田弥太郎政務官、民主党最高顧問・渡部恒三代議士、社民党・福島瑞穂党首で、各位から祝辞を受けた。 新任の阿部保吉会長は、東日本大震災、台風12号による犠牲者・被災者に哀悼と見舞いの言葉を述べた後、次のように挨拶した(要約)。 3・11大震災後、政府・自治体が一体となって復旧を進めている が、なかなか進んでいない。福島の原発事故が足かせになっていることは、間違いない。原発避難者は、いつになったら我が家に戻れるのか、心配している。政府と東電の責任において、一日も早く家に戻れるよう、祈念している。退職者連合は、連合の呼び掛けに応えて、救援カンパにも取り組んだ。連合は、各県知事に救援見舞い金を手渡すと共に、ボランティアを継続して被災地に送っている。全国各地の取組に対して、感謝とお礼を申し上げる。これからも一層の支援をお願いしたい。 原発問題について野田政権は、@期限が過ぎた原発は廃止する、A新しい原発は作らない――という考え方を示している。多くの人々が注目しているが、この考え方は連合総研が明らかにした考え方と一致している。大方の人たちと考え方の一致はできると思っている。この一線は一致してはいるが、「それでは代替エネルギーをどうするのか」の議論を進めないと、脱原発の議論は風化してしまうのではないかと心配する。政府は、それをどうするか、を示すべきだ。場合によっては負担が増えるかも知れないが、新政権はその道筋をしっかりと示す必要がある。 野田内閣は、今までの党内対立・不一致の体制から、挙党一致の体制を築いた。大震災からの復旧・復興、原発事故の収束を前面に掲げ、「福島の復興なくして日本の復興はなし」と強調した。全く同感だ。このような野田政権は今、国民から高い支持を得ている。今度こそ国民から、信頼を得て欲しい。民主党らしい成果を上げて欲しい、という気持ちでいっぱいだ。 ただ懸念がある。それは増税問題だ。退職者には、残業もないしボーナスもない。年金は減る一方だ。その中で、増税問題が論議されようとしている。まず増税ありき――の議論であってはならない。 増税の前に、国の財政というものを、分かりやすく国民に示して欲しいと思う。国の財産は、ざっと計算して13兆5千億円ともいわれている。国有財産の処分ということもいわれるが、それは使えない金だともいわれる。なぜ、使えないのか、それをはっきりして欲しいと思う。要らない財産は処分して欲しいと思う。そういう事を通じて合意形成を図りながら、それでも財源が足りないということになれば、それを率直に国民に知らせて、2年後の総選挙に国民の支援を問うべきだと思う。 退職者連合は先の総会で、高齢者問題に対して要求を決定し、内閣総理大臣に提出した。民主党に対しては、是非、その実現のために支援して貰いたいとお願いした。その多くについては、事務局長報告で記載しているが、私が委員として参加した高齢者医療制度に対して述べたい。 昨年の高齢者集会で、改革委員会論議の中間報告をしたが、12月20日に最終とりまとめを行った。その内容を見ると、改革のテンポが非常に遅い。真柄前会長は「そんなにテンポが遅くては、おれは生きていないぞ」と笑っていたが、それほど遅い。けれど制度そのものについては退職者連合の主張と方向は一致している、と評価している。したがってこの最終報告を基にしながら、ぜひ次の国会には、法案を出して欲しいと願っている。そうすれば、再来年(平成25年3月)からの実施に間に合う。 この法律改正はそんなに難しいことではない。国民健康保険法の一部改正によって、差別されている高齢者、「後期高齢者」医療制度を廃止することができる。 最後になったが、こうした改革運動を全国で展開することによって、高齢者にとって安心・安全の社会保障制度が実現できる――と確信していることを申し上げ、挨拶とする。 阿部会長に続いて、連合・古賀会長が挨拶した。要旨は次の通り。現役の組合員よりもむしろ元気に活躍している皆さんに、心からの敬意と抱いている。 連合は昨年12月以来、「働くことを軸とする安心社会」を確認し、提唱している。この“働くこと”とは、単なる雇用としての労働ばかりではなく、地域活動、子育て、家事労働など、何らかの形で国民一人ひとりが社会に参画をしいる広い意味での「働くこと」であり、それを軸としての安心社会作りを意味している。これは単に連合としての訴えだけではなく、広く国民・社会の訴えとしてブラシアップできるよう、様々な話し合いの機会を設けて呼び掛けている。 こうした活動をスタートした矢先に、3月11日の東日本大震災に見舞われた。今なお多くの避難所や、原発による放射能汚染で避難を余儀なくされている方々が一行も早く自宅に戻れるよう、復旧・復興に行動をシフトした。救援カンパを募るかたわら、被災現地にボランティアの派遣に取り組み、現在では3万数千人のボランティアが連日、途切れなく汗を流している。連合でなくしてはできない継続した取り組みで、被災地からも高い評価を受けている。 一つ一つの力は小さいが、みんなで力を合わせれば非常に大きな力になる労働運動の原点を、改めて見直すことになっている。 一人ひとりの力の分かち合い、絆(きずな)、支え合い、連帯ということを基礎にしながら新しい社会を作っていこうとする社会像を、日本だけでなく、世界の中で再確認して行く運動を拡げていきたいと願っている。支え合いとは、決してもたれ合いではない。それぞれが社会的、経済的に自立して行くことを通じて支え合って行く――そうした運動を進めて行きたい。 政権交代については、今さら言うことはない。なぜ、1年ごとに交代しなければならなかったのか。なぜ内輪での意見対立があるのか、一つ一つ反省・総括しながら、国民の目線に立って、一歩一歩着実に歩んで欲しいと願っている。 退職者連合と、地域でも一体となって、新しい社会作りに進んで行きたい。 政府からは厚労省・津田弥太郎政務官が、社会保障と税の一体改革を進めるため、今年中には成案を終え、年明けの国会には改革案を国会にかける。必要な財源は、消費税率の引き上げを盛り込んだ――と挨拶。民主党最高顧問・渡部恒三代議士は、「鳩山・菅内閣は経験不足。その点では野田政権は、私が保障する・・・」と新内閣を誉めあげ、「年金は、びた一文削らない」と大見得を切った。 社民党・福島瑞穂党首は、「社民党は、電力総需要の抑制や省エネの推進をはかり、代替エネルギーの開発を進めながら、危険性の高い原子炉や古くなって運転寿命に達した炉から順次、廃炉としていく段階的なアプローチを主張している」と脱原発の方向を訴えた。憲法については、「あくまで護憲」を主張した。 羽山治美事務局長の基調報告に続き、岩手・宮城・福島の各県退職者連合から、被災状況や原発避難、風評被害などについて、意見発表があった。一日も早い立ち上がり支援と復旧・復興への政府主導に期待する声が相次いだ。 カンカン照りの銀座デモ ![]() 集会アピール、阿部会長の「頑張ろう」の音頭に続き、NHK青山敏彦先生の指導で「みんなの体操」で身体をほぐした後、土橋→銀座→鍛冶橋までの5キロ・40分ほどのデモ行進をした。残暑厳しくカンカン照りの銀座通りを進んだが、退職者連合事務方は「熱中症」に警戒を呼び掛けるほど。銀座4丁目の交差点などは輻射熱もあって、32〜33度超えだったのではなかろうか。 2011全国高齢者集会アピール ![]() 2011全国高齢者集会は、全国から2000名余の仲間が日比谷公会堂に結集し、成功裏に行なわれました。 3月11日、東日本を襲った大地震と大津波は東京電力福島原子力発電所の爆発事故も加わり、かつて経験したことのない大惨事となりました。地震、津波は収まりましたが原発の事故は今もなお続いており、大気と大地、そして海を汚染し続けています。 被害は福島県外へも拡大し、生活の全てに及んでいます。被災地の人々が我が家に帰り元の生活に戻れる日が訪れるのは何時になるのでしょう。その日の訪れが一日も早いことを祈るばかりです。 後期高齢者医療制度の廃止を前提に発足した政府の「高齢者医療制度改革会議」には阿部事務局長(当時)が高齢者の代表として退職者連合から初めて委員に選ばれました。民主党政権だからでしょう。退職者連合はこれを有効に活用すべく、会議に臨む組織としての方針を確認し、阿部委員を通じ会議で主張しました。 結果は、改革会議の「最終とりまとめ」に集約されましたが、退職者連合の方針が随所に反映され、不十分さはあるもののこの内容で法律を成立させれば後期高齢者医療制度は廃止されます。しかし、法律は今年の国会に提出されませんでした。引き続き法律の成立を目指す運動が求められています。 いま、政府は小泉政権により破壊された社会福祉制度を立て直すべく、年金、医療、介護、子育て、障害者問題等、社会保障と税の一体改革に取り組んでいますが、高齢者にとってはみな関心の強いものばかりです。この議論を注視し対応します。 安心して暮らせる社会保障制度を確立し、高度で良質な社会福祉には相応の負担が伴います。 退職者連合は、政権交代を大切にし、後戻りは許しません。民主党を中心とした政権を守ります。同時に、退職者連合は、民主党にも注文をつけます、「勤労国民の声を大切に」と。 今年結成20周年を迎えた退職者連合は、今後とも充実した社会保障制度のもと、高齢者が安心して暮らせる日本、若者が未来に希望が持てる日本、戦争をしない日本、世界平和に貢献する日本、そんな21世紀の日本を目指し、がんばります。 中央・地方、現・退一致、共に頑張りましょう。 2011年9月15日 2011全国高齢者集会 |
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